暖淡堂 FP Office

会社員でフィナンシャル・プランニング(FP)技能士の「安心な暮らし」のための心得

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給与収入、給与所得と、実際の生活を支える可処分所得 家計整理のための第一歩

給与収入,給与所得,可処分所得

 

安心な生活を送るためには、家計を把握するのが第一歩。そのためには、自分の収入に関する理解が何よりも大切です。

今回は、まず日々の生活で使うお金の入り口である「給与収入」と「給与所得」について整理し、実際の支出に充てられる「可処分所得」についてまとめておきたいと思います。

給与収入と給与所得

給与所得とは、給与収入(給与や賞与の総額)から給与所得控除額を差し引いたもの。

給与所得控除は給与収入の金額によって55万円(給与収入が162万5000円以下)から195万円(給与収入が850万円超)の範囲の金額になります。

 

給与所得=給与収入ー給与所得控除

可処分所得とは

可処分所得とは、給与収入から税金や社会保険料(年金や健康保険料)などを差し引いた、実際に自由に使えるお金のことを指します。

可処分所得は、実際の家系支出に充てられるお金となり、生活水準を決定する重要な要素です。可処分所得が多いほど、より多くの財やサービスを購入することができ、より豊かで安心な生活を送ることができます。

可処分所得を増やす方法

可処分所得を増やすには、以下の方法が考えられます。

給与所得を増やす

副業を始めたり、昇給を目指したりすることで、給与所得を増やすことができます。

書籍を出版して著作権料をもらったり、セミナーを開催して参加料を集めたりという方法もあります。

社会保険料負担を減らす

社会保険料は、所得に応じて負担額が決まります。所得控除の内容を理解し、有効に活用することで、社会保険料負担を減らすことができます。

最近流行っているふるさと納税などもよい方法です。

支出を見直す

家計簿をつけ、無駄な支出を見直すことで、可処分所得を増やすことができます。

家計簿をつけることは、そもそも自分の生活にどのくらいお金がかかっているのかを可視化するとてもよい方法です。

将来への備え

可処分所得は、将来への備えにも重要です。老後資金や教育資金を貯蓄するためには、可処分所得の中から計画的に積み立てていく必要があります。

まとめ

可処分所得を増やすためには、収入を増やすだけでなく、支出を見直したり、社会保険料負担を減らすなどの工夫も必要です。将来への備えのためにも、可処分所得を有効活用することが重要です。

FP3の勉強で消える!お金の不安

FP3で解消するお金の不安

1. はじめに:お金の不安、誰もが抱えている

現代社会で暮らしている私たちは、どうしても将来への不安からは逃れられません。そして、その不安の根底にはお金の問題があります。

現在急速に進んでいる物価上昇、雇用形態の変化、老後の生活や資金の準備など、年齢や性別、職業に関わらず普遍的な問題といえます。

経済状況のようなものに対しては、私たち自身が出来る不安解消法はありませんが、せめて日常生活レベルでの対策はしたいもの。そのためにとても有効なのが、FP3資格取得のための勉強です。

FP3受験に必要になる知識が、全部そのまま個人のフィナンシャルプラン、ライフプランの見直しに活用できます。また、家族や親戚の生活の見直しのアドバイスができるようになります。

2. FP3資格とは:検定試験の合格率は80%以上

FP3は3級フィナンシャル・プランニング技能士という国家資格です。試験は日本FP協会と金財でそれぞれ実施しています。

日本FP協会と金財については、以下のリンク先をご参照ください。

日本FP協会

金財

同じ問題(学科)で実施される試験で、日本FP協会での合格率は80%以上、金財では60%程度になっています。

技能検定の試験概要は以下の通り。試験は、学科試験と実技試験の2つで構成されています。学科試験では、以下の6つの分野から出題されます。

資金計画
リスク管理
タックスプランニング
金融資産運用
不動産
相続

実技試験では、顧客のライフプランニングに関する相談業務を想定したケーススタディ形式で、問題解決能力が問われます。

試験日程は、年3回(5月、9月、1月)実施されます。

学科試験はマークシートで回答する問題が60問。6割(36問)以上の正答で合格。

実技試験は日本FP協会はマークシートで回答する3択式問題が20問。こちらも6割(12問)以上の正答で合格。金財は事例形式で5問、こちらも6割以上の正答で合格になります。

なお、日本FP協会と金財とでは合格率に違いはありますが、試験の難易には大差ありません。

3. FP3で得られる知識・スキル:お金の不安を克服する武器

FP3級では、試験範囲と同じ、以下の6つの分野に関する知識とスキルを習得できます。

資金計画: 家計簿のつけ方、目標達成のための計画の立て方
リスク管理: 保険の種類と選び方、リスク対策の重要性
タックスプランニング: 税金の仕組み、節税対策
金融資産運用: 投資の基礎知識、資産運用方法
不動産: 不動産購入の知識、住宅ローン選び
相続: 相続税の仕組み、相続対策

これらの知識とスキルは、将来のお金に対する不安を解消し、より安心した生活を送るために役立ちます。具体的には、以下のようなメリットがあります。

家計管理を改善し、貯蓄を増やすことができる
将来の目標達成に向けた具体的な計画を立てられる
リスクを把握し、適切な対策を講じることができる
賢く資産運用し、資産を増やすことができる
不動産購入や相続に関するトラブルを防ぐことができる

フィナンシャルプランナーの重要なスキルとして、ライフイベント表、キャッシュフロー表の作成の仕方を身につけます。

これらは自分や家族の将来のライフイベントと、それぞれの時期で必要になるお金を把握するためのツールです。これらを作成するだけで、今後必要になるお金の概略がわかります。

そして、実際に必要になる金額がわかるので、不安の大部分が解消されます。どの時期までに、いくら必要になるかが見積もりできますね。

それがわかれば、あとは、それを準備する対策を考えればいいということになります。

4. FP3学習のすすめ:一歩踏み出すためのヒント

FP3の市販のテキストは、どれもとてもわかりやすく書かれています。どれでも構いませんので、まずは一冊手に取って通読されること、それが第一歩になります。

僕自身はブックオフに行って、数年前に刊行されたテキストを購入し、数日でざっと目を通しました。どの内容も、現在の自分自身が知りたかったお金のことばかり。

資格試験用のテキストですが、とても面白く読み進めることができました。

 

そのすぐ後に、またブックオフに行って、薄めの問題集を買いました。すぐに全問解いてみました。こちらは1週間くらいかけました。

手応えを感じたので、改めて以下の2冊を購入し、同じように勉強をしました。新しく買ったテキストは2度通読、問題集は3回全問を解きました。

問題集のアプリも隙間時間を使って、繰り返し解きました。

 

 

 

テキストでの勉強と並行して、「ほんださんFPチャンネル」の爆速講義の動画も視聴しました。とても面白く、知識のインプットを効率的に行えますので、おすすめです。

 


www.youtube.com


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5.おわりに

自分はFP3資格取得後に、自分のライフプラン表とキャッシュフロー表の作成をしました。その表を元にして、生命保険の見直しをしました。

また、年末調整、確定申告などの内容がよくわかったので、スムーズに手続きができるようになりました。

一番よかったのは、自分自身が受け取る年金の制度がよく理解できたこと。自分自身が受け取る年金の金額が、制度の理解とともにわかりました。

これで、かなりの不安が解消されました。

 

生きていく上で、さまざまな不安がありますが、FP3の資格取得にチャレンジするだけで、お金に関する不安はほとんどが解消されます。試験に合格すると一生無くなることのない国家資格が得られます。自信にもつながりますね。

ほんださんチャンネルのほんださんも言っていますが、FP3は国民資格としてもいいくらい、多くの人にお勧めしたい資格です。

2024年1月実施2級FP技能検定に独学で合格 学習開始から合格発表まで

2級フィナンシャル・プランニング技能士検定に独学で合格

FP2に独学で合格

 

2024年1月28日(日)に実施されました「2級フィナンシャル・プランニング技能検定」に独学でチャレンジし、合格しました。

これから同じように独学でチェレンジする方のために、僕の経験を記録しておきたいと思います。

 

1. はじめに

FP技能士を目指すきっかけ

そもそもFPの資格を取得する気になったきっかけは、先輩社員で上司でもあった方がFPの資格を取得したことを知ったこと。その人から、「定年を迎え、今後の生活を考える上で、FPの知識がとても有用であった」ことを教えてもらいました。

僕自身もまもなく定年。老後の資金のことなどにとても関心(心配?)があったので、試しにブックオフでFP3級のテキストを買って読んでみました。書かれていたどの内容も、実際に自分が知りたかったものばかり。それで、それらの内容をまとめて勉強するためにFP3級の資格取得を目指してみました。

2023年9月に受験。合格しました。その時の勉強で、確かにフィナンシャル・プランニングの勉強が、自分のこれからを考える際に必要な知識を身につけるのにとても効率的であることがよくわかりました。

なぜFP技能士2級を取得しようと思ったのか

FP3級受験に向けて勉強していた内容が、とてもよく頭に入りました。実際に自分が知りたかった内容ばかりだったからだと思います。

僕は、試験当日の夜からFP2級の勉強を始めました。その理由は、FP3級の試験対策では十分に説明されていなかった内容が、より詳しくFP2級のテキストで説明されていること。もっとよく知りたいのでFP2級の勉強を続け、手応えを感じたら受験するつもりになりました。

FP3級の内容を、もう少し詳しい部分まで踏み込んだ内容を勉強する形になったので、理解が深まりました。テキスト通読に二週間ほどかかりましたが、うまくいけそうな感じがしたので、合格証を受け取った後に、FP2級の受験を申し込みました。

FPの資格を取得したら、「暮らしとお金」に関する情報発信をもっと積極的にしようという気にもなりました。そのためには、基礎的な部分をもっと確実なものにしたいと思いました。FP2級の資格取得のための勉強で、その部分がかなえられたと感じています。

 

独学を選んだ理由とそのメリット・デメリット

資格取得にあまりお金をかけたくないという理由で、独学でチャレンジすることにしました。独学であれば、勉強に使う時間の配分も、自分の都合に合わせて調整できるというメリットもありました。

一方で、不安も確かにありました。テキストで学ぶ内容は、FP3級の時に比べると難しくなっています。問題集に書かれている問題も、問われるレベルがFP3級とはかなり違いました。法律や制度についての理解をしっかりとしていないと解けない問題が増えていました。

ただ、これらの不安を解消する方法があったので、まずは独学で準備を進めて、受験することにしました。

2. 試験勉強

参考書、問題集、その他教材の紹介と選び方

参考書等は以下を用いました。

以下のものにしたのは、YoutubeのほんださんFPチャンネルとの相性が良いからです。動画を観ながらテキストを読み進め、問題集に取り組むことで、不安なく勉強を進めることができました。

 

YoutubeのほんださんFPチャンネルは以下のリンク先をご参照ください。

www.youtube.com

具体的な学習スケジュールと時間配分

2023年9月に実施されたFP3級の実技試験終了の日からFP2のテキストを読み始めました。ほぼ毎日、最低1時間は勉強しました。通算の勉強時間は150時間から180時間くらいです。日中は本業があるのですが、合間を見つけてテキストを読んだりしていました。

最初はテキストを通読。二度目はYoutubeの「ほんださんFPチャンネル」で公開されている「完全講義」の視聴と並行して読み進めました。三度目はテキストの各章を読みながら、問題集の問題に取り組みました。

その後は問題集を中心にして、問題を解きながら、理解できていなかった部分や見落としていた部分(テキスト欄外の部分など)を確認するようにしました。

最後は過去問(FP協会HPからダウンロード)と実践模試(LECのテキスト、ほんださんが解説しています)に取り組みました。

独学で効率的に学習するための具体的な方法

FP2級までの内容は「ほんださんFPチャンネル」で、とてもわかりやすい講義動画が無料で視聴できます。それを知ったことで、とても効率的に勉強ができました。

もし「ほんださんFPチャンネル」を知らなかったら、FP2級はもっと苦戦したかもしれません。

 

www.youtube.com

3. 試験当日

試験当日のスケジュールと心構え

僕が受けたFP2級の実技検定日は2024年1月28日(日)。

試験前日は、もうテキストも問題集も開きませんでした。それまで十分に勉強してきたので、もういいかな、という気持ちになっていました。なるようになれ、ということですね。そう思えるくらいに、しっかり勉強をしたということでもあるかと思います。

当日の朝は、寒かったです。試験会場までは、しっかりと着込んでいきました。会場は日本橋高島屋の隣に新しくできたビルの地階にあるベルサール東京日本橋。広い会場でしたが、ほぼ満席。ざっと1000人(以上?)はいた感じです。

www.bellesalle.co.jp

会場内は明るくて暖かかったですね。ただ、寒い日だったせいか、近くでずっと咳き込んでいる人がいて、かわいそうな感じでした。

午前中に学科試験。10時から12時まで2時間みっちり。一通り解いて、まだ時間があったのですが、そのまま会場に残って、解答を見直していました。自分が解答したものを問題用紙にメモしておくのを忘れている問題がないかのチェックもしました。

問題用紙は持ち帰ることができるので、自己採点用に、自分の解答を書き残しておくのがいいですね

お昼は、会場で、妻に作ってもらったサンドイッチを食べました。その後、近くにいる丸善にいって本を眺めていました。面白かったのが、FPの書籍のコーナーに人がたくさんいたこと。試験を受けに来た人が、内容のチェックをしていたのかもしれません。

午後は実技試験。13時半から15時まで90分。こちらは苦戦しました。計算問題に時間がかかり、最後は時間切れで、終わりのほうの数問は、計算せずに勘で解答を選択しました。それらは結局、全問不正解でしたが。

実技試験も、自分の解答を問題用紙にメモしておきました。時間があれば、解答した数字の桁の間違い(百万円や万円、円などでそれぞれ記入する数字の桁が違います)のチェックをしたかったところです。これは、合否発表までの不安の種になりましたね。

 

2024年1月実施FP2技能士検定試験問題冊子

試験問題冊子
試験内容に関する気づき

FP3級の時もそうでしたが、テキストや問題集では目にしなかったことを問われる設問がいくつかありました。今回のFP2級の試験では「フラット50」。当日ほんださんFPチャンネルで行われたお疲れ様会でもこの「フラット50」はちょっと話題になっていました。

このことから、FPの上位級の受験をする場合、テキストで勉強するだけでなく、制度や法改正などもチェックしておくことが求められるように思われます。FPとして実務を行う上で、必要な知識を有しているかどうかを問われるので、この辺りは必要になるのでしょうね。

時間配分

学科試験、実技試験、いずれも過去問を実際に解いてみて、時間配分の感じを知っておくことをお勧めします。特に、実技試験は計算に時間がかかります。僕は、今回、実技試験の後半の問題を解く時間が無くなってしまい、空欄で解答用紙を提出するのも悔しいので、山勘で記入しましたが、どれも間違っていました。

試験日が近づいたら、自分がどんな感じで解き進めて行くことが出来るのか、ぜひご確認ください。

 

4. 合格のポイント

独学合格の秘訣:独学で合格するために必要な要素

独学で試験合格するために一番大事なことは「勉強を継続すること」。独学で資格試験などにチャレンジする場合、これが一番難しいかもしれません。

勉強の他にやらないといけないことができると、ついついそちらばかりをやってしまい、勉強を中断したまま放置してしまいます。そうすると再開するのに時間がかかり、それでどんどん勉強が遅れて、結局は諦めてしまったりしますね。

それを防ぐには、資格試験のための予備校のようなところに通うのがいいのかと思いますが、それでは独学になりません。

「勉強を継続すること」。そのためには、普段から勉強を習慣化しているのが一番ですが、それも難しいのかもしれません。

僕がお勧めするのは、資格取得を目的にするのではなく、取得後に実現したいことを目標にすること。FPの資格の場合、資格取得後には、自分や家族のライフプランを見直して、より安心して日々を過ごしたいという目標があります。その先には、さらに自分が身につけた知識で、一人でも多くの人に、不安の少ないライフプランを提供したいということも考えています。

資格取得後に実現、実行したいことを明確にする。それがポイントだと思います。

5. 資格取得後の展望

資格取得によって得られたメリット

FPの資格取得では、独立や転職に活かすというよりは、自分自身のライフプランを見直すことができるというのが、一番のメリットだと言えます。

実際に、僕はFP3級に合格した後、自分自身の年末調整や確定申告手続きが、内容を理解した上で行うことができました。源泉徴収票のそれぞれの金額の意味や、表示されていないものも含めてよくわかるようになりました。そして、加入していた生命保険の見直しも行いました。それらは、すべてFP3級で学んだ知識を活かすことで、不安なく進めることができたものです。

また、義父母の相続の内容が改めて理解できました。その上で、自分の両親の相続に対する心の準備もできるようになりました。

自分と妻の年金の内容が確認できたのも、とてもよかったと思います。老後に必要になるお金なども、おおまかにですが、自分で見積もれました。

FP2級に合格したことで、企業の決算書の内容がわかるようになり、自分が勤めている会社の業績の中身が理解できるようになりました。さらには事業承継に関する基礎的な知識も身につきました。

定年間近での資格取得になりましたが、まさに今必要な知識が幅広く、かつ一定のレベル以上で得られたことは、FP資格にチャレンジして得られたとても大きなものと思っています。

FP技能士1級受験など、今後の目標

FPの勉強は継続します。手応えを感じたら、FP1級の試験にチャレンジしてみようと思っています。並行して、宅建士資格の勉強も進めます。こちらは、これから自分自身が家をなんらかの形で入手しなければならなくなったための勉強です。不動産に関する法律、制度、売買における慣習などを勉強し、自分自身の自宅購入において不利にならないようにと、まずはテキストを読み始めました。必要な知識をまとめて身につけるために、資格取得を目指すのは有効な方法であることをFP試験で理解できたので、今後も必要になった勉強は、資格取得と結びつけようと思っています。宅建士も手応えを感じたら受験します。

FPに関しては、定年前後の方を中心に、ライフプラン表作成支援や勉強会などを、準備ができたら始める予定です。

6. おわりに

FP2級資格に独学でチャレンジして合格している人はたくさんいます。基本は、テキストと問題集でしっかりと勉強することで合格可能です。勉強時間や勉強スタイルは人それぞれですね。僕はFP3級から継続したので、無理なく勉強が進められました。

また、ほんださんFPチャンネルなどの無料動画を活用するのはお勧めで、試験内容などを事前に知りたい方は是非ご視聴してみてください。